留学できる確率

ベトナム長期留学を検討されている大学生の方向けに
オンライン説明会を実施した際に最後の質疑応答の中でこんなご質問を頂きました。

「留学できる確率はどれくらいだと思いますか」

100%確実です!
とお答えしたかったのですが

「5分5分です。」という回答しかできませんでした。

2020年3月からずっとベトナム政府の対応を見てましたが
感染拡大防止という方針第一優先。
フーコック島から実験的に観光客の受け入れが始まっても
感染が広がる場合はすぐに厳格化されると考えています。
そんな背景もあり判断材料にならない答えしかできませんでした。

説明会の資料を参加者の皆様や先生方にお送りしてから
改めてその質問の意図を考えました。

夏休み以降の長期留学をすると一言で言っても

1年生の夏休み
2年生の夏休み
3年生の夏休み
4年生の夏休み

で意味合いが大きく変わってきます。

2020年、2021年と2年連続で長期留学の実施を見送る大学が多く
長期留学ができるタイミングが4年生だった、という方もいらっしゃると思います。

夏休み以降に留学する場合、他の4年生のリクルートスーツ姿を横目にみつつ
留学の準備をすることになります。

確実に留学できるなら1年休学してでも留学したい。
でもその確信が得られないのであれば
他の人達と一緒に就職活動を始めた方がよいのではないか。

私が今大学3年生だったらそんなふうに考えてしまうかもしれません。
就職活動は就職活動で心身をすり減らす大変さがありますが
「内定をもらう」というゴールは明確です。
ただ待つだけというのは何もできることがない分
歯がゆく無力感が募ります。

留学準備と就職活動を並行してみる?

説明会やワンデーインターンシップまでなら問題なくても
選考が進んでいくと両立が難しくなりそうです。
何故なら「留学できる」と分かれば留学することになるからです。
志望動機に「留学できるかわからないので保険で就職活動しています」
と書くわけにもいきません。

100%見通しが立たない中で何かを決めなければならないとき

絶対の正解はないと思います。

留学か、就職活動か
転職か、そのまま同じ職場に残るか
家を買うか、賃貸に住むか

先のことは誰にもわからないので検証する術がありません。

確実に言えるのはどちらを選んでもしばらくは
「選ばなかった方」を考えてしまうということ。
そして「あの時の選択は正しかった・間違っていた」という解釈は
将来置かれる環境や状況によって何度も上書きされるということです。

どのような結論を出したとしてもその結果を引き受けるのは自分です。

先の見えない決断をするとき色々な声が聞こえてきますが
その方々にその後の人生を変わってもらうことはできません。
耳を傾けることは大切ですが決めるのは自分です。

そのシンプルな事実を受け入れることが出来たら
「他の選択肢はないか?」と改めて考えてみてもよいかもしれません。

サンシン
サンシン

例えば
1年間留学しないといけない? 3週間ではだめ?

就職活動が終わってからではだめ?
ベトナムに赴任できる可能性がある会社に入って駐在するのは?

1年間語学を学ぶ為に海外に行くことができるのは大学生のうちだけ。
というのは半分正しく半分正しくありません。
社会人になっても行く方法があります。
(会社を辞めなければいけないかもしれませんが。)

自分がどうしたいのか。

または自分はどうしたくないのか。

自分と対話をしてみることで
若干靄が晴れてくるかもしれません。

Best じゃないかもしれないけど
Better だと思える答えが出るといいなと思っています。

 

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